スキエンティア(戸田誠二著)を買ってきた

今回紹介する漫画は「スキエンティア」戸田誠二先生著。
オムニバス形式のSFモノで、ビッグコミックスピリッツ等で
不定期連載されていたものを一冊に纏めたものです。
世にも奇妙な物語や、昔ファミ通なんかで連載されてたショートショートで
「1999年のゲーム・キッズ」ってのがあったんですけどその辺に近い感じですね。
それらの作品ですと、時折残酷な結末で後味悪い思いをしたりするのですが、
この作品については、ハッピーエンドとは言わないまでもどこか希望が見える結末だったりするので
鬱エンドが苦手な人でもすんなり読めると思います。
収録されているのは以下の7編。
・自殺志願の女性が全身麻痺の老婆と体を交換する 「ボディチェンジ」
・人を好きになるのに疲れた男が昔の思いを取り戻そうと自ら惚れ薬を飲む 「媚薬」
・事故で家族を失った女性が自分の娘のクローンを育てる 「クローン」
・鬱病の青年が強制的にやる気を引き出す機械の力を借りて働き出す 「抗鬱機」
・「愛のカタチ」が見えると言われるドラッグを探す女子学生の話 「ドラッグ」
・孤独な末期癌の男が人間そっくりな介護用ロボットを連れ添い人生の足跡を振り返る 「ロボット」
・自らの寿命と引き替えに天才になれる機械を使った男と使わなかった男の話 「覚醒機」
各話共通するキーワードを挙げるとすれば「変える」とか「変わる」とかそんな感じでしょうか。
なんというか読んでてやる気が出てくる漫画です。おすすめ。
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